野上日記

11月10日(日)井原市野上町ので塩飽商店のお披露目会がありました。
塩飽商店は、野上まちづくり協議会が「空き家再生プロジェクト」と題し取り組んでいる空き家対策事業の一つで、地域の駄菓子屋さんとして、昔皆に親しまれていた空き家をコミュニティの拠点として蘇らせる取り組みです。

この取り組みは岡山県に5つある「空き家対策モデル地区」のひとつに設定されていて、第一弾として、新聞にも取り上げられました。

1日限りの駄菓子屋さん復活

昔は駄菓子屋さんとして地域の子供たちに親しまれていた塩飽商店。
この日は1日限りで駄菓子屋さんが復活しました!

駄菓子にお面、懐かしいおもちゃなど、お父さんお母さんが子供のころに熱中したものも並べました。
お金を握りしめて多くの子ども達が買い物に来て、一生懸命に計算しながらお買い物を楽しむ姿は、昔の私達と変わらないなぁとなんだか懐かしくなりました。

懐かしいものの展示

塩飽商店には昔懐かしいものがたくさんそろっていました。
テレビやラジオ、カメラに糸車まで!
それらはすべてお披露目会で展示をすると聞いた地域住民が好意で持ち寄ってくれたものです。

また、奥の部屋には昔の野上小学校の卒業写真のパネルが展示され、着物を着た時代から昭和へと学校や服装の変化など、時代の移り変わりも感じられました。
中には本人や知人が移っている写真もあり「お爺さんだ」「これは〇〇おばさんじゃぁ」「私がおるがぁ」「この先生が担任じゃったんよ。」などと思い出話に花が咲く場面もありました。

活動展示

また、壁には一円に今mでの取り組みの様子がパネルで展示してありました。
ゴミだらけだった空き家から、塩飽商店として蘇られる取り組みの様子が写真と一言を添えて展示され、その横には塩飽商店を使ってどんなことをしたいかを自由に書いて貼れる場所も設けられていました。

この日は地域住民はもちろん、町外から来た方や、岡山県で空き家対策にかかわっている行政の方やNPOの方など多くの人が訪れ、展示を見ながら熱心に質問する場面もみられました。

独自の空き家対策事業

野上町では昨年度から空き家対策に力を入れ、町内の空き家の状況を調べたり、町民へのアンケートの実施、地図に空き家をマークしていくワークショップ、移住者を招いてお意見交換会などを行ってきました。

今年度は、角度を変えて他とは違う独自の空き家対策、移住定住対策事業として「塩飽商店」をコミュニティの拠点とする「空き家再生プロジェクト」に取り組んできました。

移住マッチングサイトSMOUT(スマウト)にもプロジェクトを掲載し、県外からの参加者や関係者も巻き込んでのプロジェクトとなっています。

これまでに多くの手を加え、荒れ放題だった空き家は、ここまできれいになりました!

今後の取り組み

今後はアンケートの結果や町民の意見をもとにどのように運営していくかをみんなで考え決めていきたいと思っています。
気軽にみんなで集まれる、ゆるく心地いい空間として、コミュニティの拠点にできればと思います。